『iPhoneショック』から学ぶものづくり
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iPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり 林 信行 日経BP社 2007-12-13by G-Tools |
尊敬するITジャーナリスト、Nobiさんの本。
長年アップル社をウォッチしてるだけあって、へたなクリエイターよりもよっぽど、ものづくりを理解されている。
本作品にも、ヒントが沢山詰まっているので、いくつかまとめてみたいと思う。
まず、私が見いだしのは2つの公式。
1. ビジョン → グランドデザイン
2. グランドデザイン × 現状 → 製品やサービス
ビジョンとは、5〜10年先に描く理想的な将来像。 その環境化で、自身の強みを活かし何を成し遂げるかを考えたものがグランドデザインだ。
アップル社にあてはめると最初の公式は、次のようになる。
デジタルライフスタイルの到来 → デジタルハブ構想
もちろん壮大なビジョンには一気に辿り着くことができない。
そこで、いくつかのステップが必要になってくる。 常に現状の課題を分析し、必要なタイミングで製品を投入していくこと重要だ。
アップル社の2つめの公式はこうだ。
1stステップ
デジタルハブ構想 × デジタル機器とパソコンを繋ぐ環境の整備 → iアプリケーション
2ndステップ
デジタルハブ構想 × 既存の音楽プレーヤーでは使いにくいし容量も少ない → iPod
3rdステップ
デジタルハブ構想 × 面倒なリッピング作業を取り除く。よりiPodを使いやすくする周辺機器の整備 → iTMS、Made for iPod
4thステップ
デジタルハブ構想 × 今後、携帯音楽プレーヤー市場が頭打ちになる。ケータイは親密なデジタル機器となっている → iPhone
以上のように、ものづくりには、グランドデザインという絶対思考が非常に大きな役割を果たすのである。 しかし、日本の企業は真逆で相対思考の罠に陥るケースが多いという。 相対思考とは、
大胆なチャレンジをすれば大きな失敗につながるリスクもある。それを恐れるあまり、「先行他社より『少しだけ』よい製品を作る」という作戦に走りがちなのである。 世の中のほとんどの企業が、この相対思考という罠にはまって、他社と十分差別化できない製品を量産している。 (中略) 誰にでも発想できる製品なら、資金とコネクションさえあれば誰でも作れるからだ。安価な労働力を持つ国のメーカーの方が圧倒的に有利だ。
ものづくりに行き詰まっている諸君は、スティーブ・ジョブズ氏による次の言葉を繰り返し読んでみるとよいだろう。
「タマネギの皮を1枚ずつはがしていくと、しばしばエレガントでシンプルな解決方法にたどりつく。多くの人はそこにたどりつくまでの時間や労力をかけていない。」(第4章の表紙より)



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